ダイエットにおける「リバウンド」。
もうすっかり、どこでも通用する一般用語になりましたね。
「リバウンド」で、その意味を検索しみても
リバウンド
- 球技で、ボールがはねかえること。そのボール。
- 薬剤の投与を中止したあとの、急激な病状の悪化。
- ダイエットを中断したあと、体重がもどること。
と、しっかり第3の意味としても紹介されるようになりました。
言ってみればそれだけダイエットにリバウンドはつきものであり、多くの人がリバウンドを体験していることに他なりません。
ダイエットに取り組んだがゆえに、あとあとリバウンドで大後悔する羽目に!ということが無いように!!
ダイエットをはじめると同時に『リバウンド』をきちんと理解しておきましょう。
リバウンド 原因と防ぐ方法 目次
リバウンドとは?
そもそもリバウンドとはなんでしょう?
ダイエットを中断したあと、体重がダイエットをスタートする以前の状態に戻る、またはそれ以上に増加してしまう現象を『リバウンド』と呼びます。
ダイエットではよくある現象で、ダイエットを経験された方のうちの約60%以上もの方がこの『リバウンド』という状態を体験しているといわれます。
気を付けておきたいことは、この『リバウンド』を繰り返すことで、逆に、太りやすく痩せにくい体質になってしまうということ。
「リバウンド」は非常に警戒すべきもので、ダイエットはその後のリバウンドを含めて体重をコントロールしていくことが重要です。
リバウンドが起きる原因①
リバウンドが起きる原因は2つあります!
まず1つ目は『停滞期のカラダが、もとに戻らないから!』
食事制限によるダイエットを行うと、スタートし始めは順調に体重が減っていきますが、ある時期を迎えると、食事制限をしても体重がなかなか落ちていかないという「停滞期」を迎えることになります。
この停滞期は、人によっては1か月程度続いていくとも言われ、ダイエッターにとっては思い通りに体重が減っていかない非常に苦しい時期となります。
これは、カラダのエネルギー消費率を変えてしまう「ホメオスタシス」という機能が原因によるものです。
ダイエット停滞期のようにカラダに少量のエネルギーしか入ってこない場合は、エネルギーの消費を減少させて、カラダを維持する機能が働きます。
それまでよりも少ないエネルギーでカラダが維持されるように変更されてしまうのです。
イメージで言うと、これまでカラダを動かすのに「10」必要だったものが、「3」あれば動けてしまう状態に変化させてしまう機能です。
ダイエットの停滞期はまさにホメオスタシスによるもので、食事の量の減少にともない、エネルギー消費量も減少するため、「食事量を減らしているのに、体重が減らない」という状態が起きてしまうのです。
そしてここからが大問題です。
ダイエットを中断したとしても、このホメオスタシスは機能しつづけてしまうのです。
ホメオスタシスが機能してダイエット停滞期に突入し、カラダは少量の食事でエネルギーを消費できるように変更されている。
この状態で食事の量がもとに戻ると、ホメオスタシスは機能したままなので、カラダには余分な脂肪がどんどん蓄積されることになってしまうのです。
先ほどのイメージに戻ると、ダイエット停滞期に突入しカラダは「3」あれば動く状態なのに、そこに「10」を戻してしまうようなもの。
必要なのは「3」だけなので「7」は余計な脂肪として蓄積、、というイメージです。
リバウンドを経験された方は「やせるのは難しかったけど、体重の戻りは一瞬だった」という実感はなかったでしょうか。
ダイエットにおいてやせるのはとても難しく、太るのは一瞬で簡単というのは、このホメオスタシスのような機能が体内で働いているからに他なりません。
リバウンドはそれほど警戒すべきものなのです。
リバウンドが起きる原因②
そして2つ目の原因は『満腹感が得られずに食べ過ぎる』というもの。
ダイエットによって、脳が記憶する満腹感にも変化が現れます。
そこには、脂肪細胞に脂肪が吸収されると分泌され、脳の満腹中枢を刺激する物質『レプチン』が大きく影響します。
食事制限によって、食べる量そのものが減ると、それに合わせてレプチンの分泌量も減っていきます。
ダイエットを中断し、食事の量をもとに戻した場合、当然そのレプチンの分泌量も戻に戻っていくのですが、これが適正量に戻っていくには約1カ月かかると言われています。
つまり、この約1カ月間は、食事は元の量にもどったとしてもレプチンの分泌量は少ないまま、つまり『満腹感』は食事制限の時のまま、という状態が続くため、食事を元の量に戻しているのに満腹感を得ることができず、かえって食べ過ぎてしまう、という状態に陥ります。
つまりはそれが、リバウンドを加速する大きな原因となります。
食事制限をしてきた方には、この満腹感が得られず食べ過ぎる、という状態がいかに危険なものかがわかるかと思います。
ダイエットを中断したら約1か月間は、それまでの満腹感が得られない、ということをきちんと理解しておかないと、リバウンドへの影響も甚大なものとなってしまいます。
リバウンドを防ぐ方法
ダイエットを成功させ、ハッピーエンドな結末を迎えるには、ダイエット終盤にこれらの「リバウンドの原因」ときちんと向き合うことが必要です。
リバウンドの原因となる、上述のカラダの機能をしっかりと理解することこそが、ダイエットを成功させる秘訣でもあります。
そして、リバウンドを防ぐ方法も、そのまま上記の原因と連動して考えれば良いと言われています。
リバウンド防止法①:そもそもホメオスタシスを機能させない
ホメオスタシスは、1ヶ月に5%以上体重が減少した際に発動すると言われています。
急激なダイエットに長い停滞期が訪れます。
短期間で急激な減量をするのではなく、1カ月の体重の減少を5%以内に抑え、徐々に徐々に時間をかけてやせていくことで、ホメオスタシスを機能させることなくやせていくことができれば、その後のリバウンドも防ぐことができるでしょう。
リバウンド防止法②:レプチンが適正にもどるまで体重キープ
上述のように、脳の満腹中枢を刺激する物質『レプチン』の分泌量がもとに戻るためには約1カ月間必要です。
つまり、約1か月間はダイエットで体重を落とした状態をキープし続け、そのやせた状態での満腹感をカラダがセットすることができれば、「満腹感が得られないが故の食べ過ぎ」を防ぐことができるというわけです。
停滞期に入りなかなか体重が落ちない状況に陥ったとしても、そこで1カ月間あきらめずにダイエットを続けること。
そうすればリバウンドは防止することができるのです。
リバウンドを防ぐためには、その原因をどうやったら防ぐことができるのか、きちんと向き合うこと。
原因と防止法がわかっていれば、きちんと防げるはず………です。。
まとめ
リバウンドの原因と防止策、いかがでしたでしょうか。
ダイエットを中断したあとにリバウンドしてしまうのは、こういったカラダのメカニズムが大きく関係している、ということです。
そしてこのカラダのメカニズムときちんと向き合っていけば、リバウンドを防ぐことができ、ダイエットを成功に導くことができるでしょう。
これからダイエットを始める方は、これを知っていると知っていないでは結果が大きく変わってくるかと思います。
特にダイエットの終盤、目標体重に到達し、ダイエットが成功した際には、今回の記事を思い出していただき、もう1カ月、もう2カ月、リバウンドに注意しながらコントロールいただければと思います。
さて、まずは目標体重を目指して。
がんばりましょう。